シエナの見どころお勧めの2か所【①カンポ広場・②シエナの大聖堂】

『イタリア旅行、シエナ観光』

シエナの見どころをご紹介いたしますね💛

今日は2か所だけです。

この2か所がシエナそのものと言っても過言ではないでしょう。

シエナの見どころ2か所【①カンポ広場・②シエナの大聖堂】

①カンポ広場

『世界で一番美しい広場のうちの一つ』と、日本語に訳すとちょっとわかりにくい表現の形容詞が付いている、『世界でも類を見ない美しい広場』がシエナのカンポ広場です。

シエナの中心地に位置していて、形も大変珍しい扇型をした、レンガが敷き詰められた、大変美しい広場です。

マンジャの塔(登るのは有料)

広場の正面には、『市庁舎・Palazzo Pubblico(発音・パラッツォ プッブリコ)』があり、向かって左側に、すらっと伸びた大変美しい『マンジャの塔・Torre di Mangia(発音・トッレ ディ マンジャ)』が併設されています。

『マンジャの塔・Torre di Mangia』は高さは88mですが、避雷針まで入れると、約102m有ります。
「シエナのマンジャの塔」は避雷針の高さを含めないと88mでイタリア国内では14位です。(避雷針まで入れたら、4位になります)

この塔の名前の由来。『マンジャ』の意味は、この塔が完成した1348年頃から1360年まで、完成当初からマンジャの塔に設置されている、時間を知らせる鐘をついていた男(本名・Giovanni di Balduccio)のあだ名が、『マンジャ』(食べる男)というあだ名だったのですが、それがそのまま、この塔の名前になってしまったということです。この『マンジャさん』は浪費家だったということで、なんでも食べてしまう男、マンジャ(食べるという意味の動詞)と呼ばれていたということです。

現在でも塔の入り口にこの『マンジャさん』の彫刻が飾られていますよ。かなり時代がったってしまったので、多少劣化しています。

マンジャの塔は現在でも上ることができますが、エレベーターはありません。中世時代のままのらせん階段を約400段上がっていくことになります。(有料)

一番上は、ご想像通り大変見晴らしがよく(360度見渡せます)、素敵な場所です。

マンジャの塔から見たカンポ広場

市庁舎・Palazzo Pubblico、シエナ市美術館(有料)

カンポ広場の正面にある、『市庁舎・Palazzo Pubblico』の中には、シエナ市美術館があります。(有料)

シエナ市美術館の見どころは、『シモーネ・マルティーニ 荘厳のマリア』と『アンブロージョ・ロレンツェッティ 良い政府と悪い政府の寓話』です。

『シモーネ・マルティーニ 荘厳のマリア』
シモーネ・マルティーニ 荘厳のマリア

シモーネ・マルティーニ 荘厳のマリア

『アンブロージョ・ロレンツェッティ 良い政府と悪い政府の寓話』
良い政府の寓話 Di Joanbanjo - Opera propria, CC BY-SA 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=20063807

良い政府の寓話 Di Joanbanjo – Opera propria, CC BY-SA 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=20063807

悪い政府の寓話 Di Ambrogio Lorenzetti - http://www.aiwaz.net/gallery/lorenzetti-ambrogio/gc57, Pubblico dominio, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=4006805

悪い政府の寓話 Di Ambrogio Lorenzetti – http://www.aiwaz.net/gallery/lorenzetti-ambrogio/gc57, Pubblico dominio, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=4006805

14世紀の作品となります。中世時代の生活様式が事細かに描かれているので、美術以外の観点からも、大変貴重な一枚となっています。今でも世界中から多くの学者さんたちが見にやってきます。

(見どころは、ほかにもいろいろありますよ)

【参考】シモーネ・マルティーニ 『受胎告知』FIRENZEウフィツィ美術館

シモーネ・マルティーニはフィレンツェのウフィツィ美術館の中の最初の部屋の出口あたりに、『受胎告知』が飾られています。金の背景が大変美しく、上品なマリア様と優雅で可憐な天使が美しい中世時代(ルネッサンス幕開け少し前)の作品です。

シモーネ・マルティーニ 「受胎告知」

シモーネ・マルティーニ 「受胎告知」

②シエナの大聖堂【私の一番のおすすめ】

私の一番のおすすめは、『シエナの大聖堂 DUOMO DI SIENA 発音・ドゥオーモ ディ シエナ』です。

シエナの大聖堂ファサード(正面玄関)

外観は大変美しく、全てシエナ産の大理石で装飾され、ピサから有名な彫刻家が呼ばれファサード、内装を担当しました。

シエナの大聖堂の中 (有料)

美しすぎるシエナの大聖堂の内装。

シエナ大聖堂 Di Lada Chromelová – Opera propria, CC BY-SA 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=49348066

シエナ大聖堂内部、見どころは床の装飾

シエナの大聖堂内の床は、全ての面が大理石で装飾され、『ひっかき技法細工』という、シエナでしか見ることのできない唯一無二の特殊な技法で、大理石を使った大変美しい絵画になっています。(必見)

シエナ大聖堂床の装飾【賢者の島 ピントゥリッキオ原画】

宝物の大理石

余談ですが、このパネルを修復中にそばでガイドをしていたことがあるのですが、修復していた方が、私と添乗員さんに、修復のためにはがした「黒い大理石の破片」をくださいました。1500年のオリジナルの大理石だそうです。(私の宝物の一つになってます)

床面が56枚のパネルに分かれていて、各時代(14世紀~18世紀)の有名な画家が下絵を描いています。その下絵をもとに大理石加工芸術家が、大理石にもかかわらず、大変美しい絵画のように作り上げました。

ピッコロミニ図書館(ラファエッロとピントゥリッキオ)

『ピッコロミニ図書館』は必見です(場合により有料)。入場券を購入するときに、『ピッコロミニ図書館』も入ります、と告げましょう。

大聖堂内祭壇を見ての左側の小さな入り口から入ります。中は、大変美しいフレスコ画で覆いつくされています。

『ピッコロミニ図書館』とは、シエナ出身のローマ教皇ピウス2世(15世紀に在任)が集めた羊皮紙で作られた本が保管されている、小部屋です。内装は大変美しいフレスコ画で覆いつくされています。美しいフレスコ画の下に書架がありますので、そちらも忘れないようにご覧くださいね。

フレスコ画の題材は、シエナ出身のローマ教皇ピウス二世の人生です。描いたのは、ピントゥリッキオとその愛弟子のラファエッロです。

中央の若い男性が若き日のピウス2世。出発の日。雨降って地固まるの構図

説教台 二コラ・ピサノ(13世紀の作品)

バラ窓 ドゥッチョ・ディ・ボニンセーニャ 13世紀の作品

現在、シエナ大聖堂にはめ込まれているのはレプリカです。

オリジナルはシエナ大聖堂付属美術館に展示されています。

バラ窓 パストリーノ・デ・パストリーニ(名前がユニーク、ではないですか?)

パストリーノ・デ・パストリーニ バラ窓 最後の晩餐(16世紀作)

下絵を、ギルランダイオの弟子Perin del Vagaが書いています。Perin del Vagaはローマにて、ラファエッロと共に働いていたそうです。

ドナテッロ San Giovanni Battista 15世紀の作品

ミケランジェロ San Paolo  16世紀初頭の作品

ベルニーニ Santa Maria Maddalena 17世紀の作品

シエナ出身の画家、彫刻家

シエナ出身の画家、彫刻家では、『ドゥッチョ ディ ボニンセーニャ』『アントニオ フェデリーギ』『ベッキエッタ』そのほか大勢、書ききれないので順次追加していくかもしれません。

大聖堂内には、売店、お手洗い(有料)もあります

売店では絵葉書や、ポスター、ロザリオ、石鹸、最近では絵画なども販売されています。

シエナ大聖堂付属美術館(有料)

シエナ大聖堂を外へ出て左のほうへ行くと、シエナ大聖堂付属美術館があります。

中に入ると、『廃墟』と呼ばれる展望台へ上ることができます。

大聖堂の裏側に当たるところにある、地下礼拝堂、礼拝堂も必見。

公式サイトで確認👇

シエナ大聖堂は特別観光コース『天国の扉』というコースもお勧めです。

入場券を買う時に、共通券か、どこかだけに入りたいのか聞かれますので、

ご要望に応じてお買い求めくださいね。どちらも共通券がお得です。

シエナの観光はいかがでしたか?

写真と簡単な説明だけでしたが、楽しんでいただけたら嬉しいです。

できるだけ簡潔にわかりやすく書いたつもりです。

アーティストの名前などあまりなじみのない人が多いので、わかりにくいと思いますが、画像だけご覧になっていただいても楽しめます。

画像を隅から隅まで見ると、すごい凝りようというのがだんだん見えてきます。みんなトップオブトップのアーティストなので、手抜かりが全くありません。

天才勢ぞろいという感じですね。

では、楽しい旅(ヴァーチャルでも)になりますように♪

記事を順次追加していきますので、また読みに来てくださいね。

Ciao Ciao!

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